SHOMONA

サッカー/ギター/歴史/和食/iPad/飲酒

【コロナ】ホテル宿泊療養 攻略法

年始早々、出張先の会議室で発生したクラスターに巻き込まれ、新型コロナウイルスに感染してしまった。張り切って出向いた約1年ぶりの出張でいきなりえらい目に遭った。

思えば初詣で毎年大吉を用意してくれる近所の神社のおみくじが、今年は「末吉」だった時点で警戒しておくべきだったかもしれない。いっそ凶とか出してあからさまに警告してくれたら1ヶ月くらい引きこもっていただろうに、神様はなにも禁止なんかしてないから大阪行っちゃった、行ってかかっちゃった。

 

不幸中の幸い、症状が軽微ですぐに治ったことと、妻の協力と隔離によって家族達への二次感染を防ぐことができたので、その点は本当によかった。熱は37.5℃まであがったものの、辛さも咳も頭痛も全くなかった。ワクチンを打っておいて本当によかった。ていうか比較していいものか分かんないけど、むしろワクチンの副反応の方が辛かった気がする。

 

 

熱が出た日を0日目とすると、翌1日目に病院で検査を行い、ようやく2日目に陽性が判明した。そうして10日目まで誰とも接触してはならない隔離生活がスタートしたけど、我が家は狭く、感染者と非感染者を完全隔離して生活するのは難しかった。妻や娘にうつしてしまっては大変なので、東京都にお願いしてホテル療養させてもらおうという話になった。

 

本当なら区の保健所からの斡旋をおとなしく待つのだけど、市中感染者が爆増している真っ只中で応対にパンクしている様子を感じ取ったので、こちらから動かざるを得なかった。都の保健所にアクセスして色々調整してもらい受け入れ先のホテルが決まり、ようやく5日目から5泊6日のホテル療養となった。ちなみにこの時点ではもう解熱してて健康体だった。

 

 

 

 

 

f:id:tactini:20220126221908p:plain

どことは言わないがお世話になった

 

 

 

この記事では、今後コロナ(軽症・無症状)でホテル隔離生活を送る人向けに、実体験に基づいて持っていくべき荷物を挙げていこうと思う。内容の方向性として、医療・治療のような難しい事はその道の専門家に任せるので、今回はいかにホテル生活を快適に送るか?に焦点を当てている。オミクロン株は症状が軽く、隔離期間のほとんどをすこやかな健康状態で過ごす可能性もある。元気な人間を1週間何もない無の空間に閉じ込めておくと狂ってしまうのは明らかなので、なるべく狂わないためのグッズを用意すると良い。ふだんの旅行や出張とは全く違うスタンスで荷物を準備する必要があることをご理解頂きたい。以下、「ホテルに持ちんだもの」「特にいらなかったもの」「ホテルで暮らしてて欲しかったもの」の一覧。

 

 

 

f:id:tactini:20220126221656p:plain

持ち物のふり返り。個人の感想です

 

 

 

持ちこんだものは、ネットで色々な人の記事を読み漁ってつけた知恵の集大成なので、まあほとんど有用だった。コロコロローラーはかなり使った、ホテルを自分で掃除することとか普段ないからかなり貴重な経験だった。一方で飲料水はたくさんもらえるので重たい思いをしてまで持参するほどではなかった。逆に言えば水とペットボトルのお茶しかもらえないので、あさげの味噌汁だとか紅茶やドリップコーヒーなどは好きなものを持っていくのが良いね。ふりかけも重宝した。

 

ホテル滞在中は、1日3回食事をロビーに取りに行く以外は、部屋から1歩も出られない。食事の時間以外はエレベータも止まっていたし、ホテルの出入り口も封鎖されている。廊下へ出歩いている人を注意する館内放送も流れたくらいには徹底されていた。

 

そんな厳しい環境で少しでも快適に過ごすためには、せめて部屋の中だけでも自分好みにアレンジすると良いと思う。そういう意味で【欲しかったもの】の ①部屋に飾るもの は確実にあった方がいい。好きなアーティストのグッズでもいいし、花でもぬいぐるみでも本でもいいけど、とにかくなるべく早くホテルを自分の部屋にしてしまうためにはそういう装飾が一番手軽で効果的だと思う。サポーターを集めてアウェイをホームにするイメージ。最低限必要な物だけ集めて荷造りしてしまいがちだけど、ふだん自分の生活を豊かにしてくれるものは、弱ってる時にも効果的なはずなのでオススメ。

 

 

② SwitchとHDMIケーブルについて、これは各自の趣味なので強く勧めるわけではないけど、暇を持て余してずっと手元のスマホiPadを見ていたら目がとても疲れたので、ホテルの大きいテレビにつないで遠くから遊ぶ娯楽があったら良さそうだなと思った。(ずっとiPadで雀魂してたわ。)③のホットアイマスクも同じ理由で、スマホの他になにも見るものが無くてマジで目が疲れてしまったので、就寝前に強制的に目を休めるグッズがあるといいかもしれない。

 

 

泊まっていたホテルはアメニティの補充が若干不定期で、紙コップ不足の日が多かった。あっても小さいうがい用のコップだったので、温かい飲み物をぐいぐい飲むには不向きだった。200~300mlくらいの④大きい紙コップが日数×4つくらいあると安心してバカバカ紅茶が飲める。紙コップは実家にお願いして持ってきてもらった。(妻は濃厚接触者扱いのため、差し入れが出来なかった。)偶然にも実家に近いホテルだったので、心配した父親がチャリで色々と届けに来てくれることになった。

 

せっかく来てもらうなら…と思って依頼した食材が⑤レトルトカレー。弁当の淡白な味が続いたので、カレーのような味と匂いの濃い食品に飢えていた。白米にも合うしね。レトルトカレーはホテルのルール的にも食べやすかった。各フロアには弁当を温めるためのレンジがある一方で、差し入れ品には「常温保存可能な物」という制約があった。だから冷食やコンビニのチルドのおかずなどは差し入れNG。「常温で保管できてレンチンで食べられる白米の進むおかず」という縛りの中で悩んでいたところ、最近のレトルトカレーはチンできるフィルムパッケージもあったことを思い出したのでお願いした。ひとたびカレーのことを考え始めたらもうカレー以外食べられなくなって狂い出すかと思った。ちょっと狂ったかもしれない。案の定めちゃくちゃ美味かった。

 

 

 

f:id:tactini:20220127213534j:plain

喱←フォントがあやしい

 

 

差し入れに関しては結構細かい制約があったけど、チェックイン時の手荷物検査は特にないので、冷蔵のおかずをチンして食べたい人は最初から持参して部屋の冷蔵庫を利用するといいかもしれない。

 

 

 

 

さて、果たして役に立つのかどうか分からないことをダラダラ書いてしまった。というか誰の役にも立たない(感染しない)のが一番なんだけど、現状、オミクロン株は皆にかかりそうな勢いで感染拡大しててやばい。その割には運良く軽症で済めば1週間以上ヒマなので、宿泊の準備をするときは不調の期間と健康な期間の両方をイメージするといいかもしれない。健康なうちから備えておけば、もしもの時に慌てずに済む。皆さまどうかお気をつけて。